信頼できるサービスチェイニング基盤

本研究プロジェクトでは,信頼できるサービスチェイニングを実現するための基盤を実現することを目指しています. サービスチェイニングにおいて,トラヒックが正確な順序でVNFを通過することを検証する機能が不足しています. 管理者の設定ミスや悪意のある攻撃者によって生じる経路逸脱はサービスチェイニングのセキュリティ侵害を引き起こします. 本研究プロジェクトでは,Shamirの秘密分散を応用した経路検証手法であるOrdered Proof of Transit (OPoT) を利用したSFCの経路逸脱の検出メカニズムをeBPFを利用して設計しています1. eBPFの利用により,軽量性と柔軟性を両立し,様々なネットワーク環境に適用可能な基盤を実現します.


  1. T. Hara and M. Sasabe, “eBPF-based Ordered Proof of Transit for Trustworthy Service Function Chaining,” IEEE Transactions on Network and Service Management, vol. 22, no. 4, pp.3138-3149, Aug. 2025. doi: 10.1109/TNSM.2025.3550333 ↩︎

原 崇徳
原 崇徳
准教授