Beyond 5Gを支える持続可能なNFVネットワーク

Beyond 5Gは,5Gの特徴(高速大容量通信,高信頼低遅延通信,多数同時接続)に加え,さらに,超低消費電力,超安全・信頼性,自律性,拡張性などの機能を実現することで,社会に対して新たな価値を持続的に創造することを目指した次世代のネットワークです.Beyond 5Gを支える要素技術として,ネットワーク機能仮想化(Network functions virtualization: NFV)があります.NFVとは,ネットワーク機能をソフトウェア化し,従来の専用ハードウェアから分離するとともに汎用サーバ上で動作させることで,ユーザからの要求に応じて柔軟かつ迅速なネットワークサービスを提供可能とする新たな枠組みです.NFVネットワークの性能を最大限に活かすためには,ユーザからの要求に応じて必要な物理資源(サーバや通信リンク)を確保し,その上で論理的なネットワーク(スライス)やエンド間でのサービス提供に必要となる通信経路(サービスパス)を適切に構築する必要があります.また,サービスに対する需要の時空間的変化への適応力や機器やソフトウェアの故障に対する回復力なども求められます.本研究では,これらの課題に対し,数理最適化やグラフニューラルネットワークなどの数理的手法とCloud-native Network Function (CNF)を用いた実践的手法の組み合わせによる解決を目指しています.

笹部 昌弘
笹部 昌弘
准教授